病棟
回復期リハビリテーション病棟
回復期とは
近年、回復期病床は、増加の一途をたどっています。 それは、国が回復期医療の重要性に注目し、力を入れ始めた結果といえます。 また、急性期病院の在院日数短縮化により、回復期医療も大きく変化していきます。 急性期のようなフィジカルアセスメント能力と日常生活動作を向上させる能力のバランスが更に求められるようになりました。 回復期医療は、障害を持ちながら新たな生活を構築していく患者様・ご家族様を多職種で支援するチーム医療です。 各職種の専門性を活用し、チームがひとつの目標に向かって力を合わせることが、回復期医療の醍醐味と言えます。1+1が2ではなく、5にも10にもなりえるのです。 限られた期限で、患者様・ご家族様と目標を共にし、多職種で全力を尽くす使命感をもって退院後の患者様・ご家族様の生活を想像しアプローチするやりがいのある医療です。 当院は2019年の4月に開院したばかりの、多職種で成長過程にある活気のある回復期病院です。
回復期リハビリテーション病棟の特徴
回復期では、急性期での治療を終えた患者様に対して身体機能・日常生活機能(ADL)の改善を図り、在宅復帰を目的とした集中的なリハビリテーションを1日最大3時間提供しています。 回復期病棟では専門のリハビリスタッフによるリハビリを提供するだけでなく、リハビリ以外の時間、日常生活全ての時間もリハビリテーションとして捉えており、医師、看護師、リハビリのスタッフなど多職種が話合い、協力して患者様が訓練で獲得した能力を実際の生活の場で活かせるよう支援しています。
退院・社会復帰までの流れ
入院できる疾患と入院期間
回復期リハビリテーション病棟に入院するための要件が厚生労働省により定められており、適否に関しては、医師の判断が必要です。入院ご希望の方は、担当医または当院相談室までご相談下さい。
疾患 | 病棟に入院できる期間 | |
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1 | 脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント手術後、脳腫瘍、脳炎、急性脳症、脊髄炎、多発性神経炎、多発性硬化症、腕神経叢損傷等の発症又は手術後、義肢装着訓練を要する状態 | 150日 |
高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害、重度の頚髄損傷及び頭部外傷を含む多部位外傷 | 180日 | |
2 | 大腿骨、骨盤、脊椎、股関節もしくは膝関節の骨折又は二肢以上の多発骨折の発症後又は手術後の状態 | 90日 |
3 | 外科手術又は肺炎等の治療時の安静により廃用症候群を有しており、手術後または発症後の状態 | 90日 |
4 | 大腿骨、骨盤、脊椎、股関節又は膝関節の神経、筋又は靱帯損傷後の状態 | 60日 |
5 | 股関節又は膝関節の置換術後の状態 | 90日 |
※ 当院では新型コロナウィルス感染症後の治療を行っております。(個別の受け入れ等については別途ご相談ください。)